米国・トランプ氏が示している政策を考慮して行われる取り引き“トランプトレード”の動きが一段と活発になっている。ダウ平均株価は結果が判明してから3日間で1700ドル以上上昇、特に金融やITの銘柄が大幅に上昇した。トランプ氏が掲げる減税策や規制緩和への期待感が背景にある。さらに米国長期金利も約4か月ぶりに一時4.4%後半まで上昇した。関税が引き上げられればFRB利下げが緩やかになとの観測や財政悪化の懸念を反映したもので、その結果金利が高いドルが買われて円安が進んだ。またメキシコ通貨ペソもドルに対して大幅に下落した。トランプ氏はメキシコで生産される車に200%関税を課すとしているためで、ペソはおととし8月以来の安値水準となった。トランプ氏の選挙活動を支援してきたテスラ・イーロンマスクCEOについて、規制緩和が行われると会社が有利になるとテスラ株価が上昇し、時価総額1兆ドルを超えた。