アメリカ独立記念日の4日、イーロン・マスク氏は、SNSで、新政党「アメリカ党」立ち上げへの賛否を問うアンケートを実施した。124万件あまりの回答のうち、賛成は約65%だった。マスク氏は5日、「きょう、アメリカ党が結成される」と投稿した。トランプ大統領は、第3の政党を立ち上げるとはばかげているなどとした。2人は、去年の大統領選挙を通じて、親密な関係を築いてきた。マスク氏は、トランプ政権発足後、改革の柱として歳出削減を進める政府効率化省のトップにも起用されたが、5月に政権を離れて以降、2人の関係は急速に冷え込んだ。トランプ大統領が重要政策として掲げる減税策を盛り込んだ法案について、マスク氏は、強く批判。トランプ大統領は、イーロンが怒っているのは、われわれがEVの支援策を撤回したからだなどとした。宇宙ロケットなど、マスク氏が手掛ける事業について、1日、SNSに、補助金がなければ、マスク氏はおそらく事業を終わりにして、出身地の南アフリカに帰ることになるだろうなどと投稿した。マスク氏は、新政党について、具体的な内容は明らかにしていない。アメリカでは来年、中間選挙を控えていて、トランプ大統領や共和党を牽制する狙いがあるとみられる。