米国中西部ウィスコンシン州で開かれている共和党の全国党大会は17日、3日目を迎え、上院議員のJDバンス氏がこのあと演説する。トランプ前大統領に党の副大統領候補に選ばれ、党大会で正式に指名されたバンス氏は、トランプ氏が掲げる米国第一主義を強く訴えてきたことで知られ、ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナへの支援の継続に反対している。また、日本製鉄による米国の大手鉄鋼メーカー「USスチール」の買収計画にも異論を唱えていて、演説で外交や経済分野などでどのような政策の立ち位置を示すのか注目される。さらにトランプ氏への銃撃事件を巡り、バンス氏は“バイデン大統領の陣営が「トランプ氏は権威主義的なファシストで、阻止しなければならない」と強調していることが、暗殺未遂につながった”と主張している。ただトランプ氏は事件について、バイデン陣営と結び付けるような主張はこれまでしていないほか、攻撃的な主張を控え「団結が重要だ」などと呼びかけていて、バンス氏が事件に言及するかも含め、演説のトーンにも関心が集まっている。