NPTの次回2026年の再検討会議に向けた準備委員会が先月31日からウィーンで始まり、初日は各国の代表による演説が行われた。会合ではウクライナ情勢をめぐり、ロシアが核兵器を使用する可能性を示唆して威嚇を続けていることを非難する意見が相次ぎ、このうちアメリカの代表は「ロシアによる無責任な核をめぐる主張や原子力発電所での無謀な行動が続いている。NPTの取り決めの核心や核抑制のシステムを脅かしている」と訴えた。またロシアが同盟関係にあるベラルーシに戦術核兵器の配備を進めていると主張していることについて、隣国リトアニアの代表は「ベラルーシへのあらゆる種類の核兵器の配備はNPTのもとの国際公約違反だ。ロシアの行動は新たな挑発であり、世界の安全保障をさらに危うくしている」と非難。これに対してベラルーシの代表は核兵器の配備には一切言及しなかった。1日にはロシアの代表も演説する見通し。