世界のメディアが13日に行われた台湾総統選挙を伝える中、中国の国営メディアは選挙結果が明らかになった夜になって初めて報じ始めた。その頃には中国のSNS「微博」では台湾選挙がトレンドランキングトップに躍り出たが、コメントは引き続き制限された。取材に応じた中国人の中には選挙についてあまり追ってこなかった人もいる一方、結果については様々な意見が聞かれた。13日の投票では民進党の頼清徳氏が明確な差をつけ、勝利したが過半数は獲得できなかった。中国の国務院台湾事務弁公室はすぐさま反応し、台湾で民進党は民意を代表していないと発表した。中国は台湾を支配下におくために力の行使を放棄していないが、観測筋は近い将来武力衝突となる可能性は低いとみている。観測筋は台湾にかかる圧力はこの先強まるものの、中国政府は国際社会の反発を避けるべく留意していると述べている。これにはアメリカも含まれ、米中はこのところ交流を強化し、関係改善に動いている。しかしアメリカは選挙後に、台湾へ非公式の代表団を送ると言っており、複雑な事態もありうると思われる。
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