管理栄養士の渥美まゆ美氏・小坂健氏とともに秋の食中毒について伝えていく。10月は涼しくなるものの食中毒の季節でもあるといい、2019~23年の統計でも食中毒の発生件数は多いのだという。細菌性のものから毒物性のもの、寄生虫などがあり、去年9月には青森・八戸市の弁当製造会社が販売する弁当で計521人が体調不良となり、黄色ブドウ球菌やセレウス菌が検出されていた。秋に食中毒が増加してしまう背景について、小坂氏は行楽シーズンを迎え屋外での食事が多くなることも背景にあるという。20℃を超えると菌は増殖する傾向があるためとなっている。渥美氏はクーラーボックスに食材をいれる際はそれぞれの食材をビニール袋で分け、肉・魚介をもっとも下に入れ保冷剤を間に挟み野菜やきのこを上に置くのが最善といい、肉類は汁がでてしまうことから他の食材に影響が出にくいようにする必要があるのだという。カンピロバクターは75℃以上で1分焼くことで抑えることができるが、肉は塊を切ってから焼いておくとリスクは下がるという。また、肉を切ったまな板も菌に汚染される可能性があるために注意が必要。そして、調理された肉は焼けたらすぐに食べるのが望ましく、カレーが余ってしまったりした場合は100℃で加熱しても死なないウェルシュ菌が繁殖してしまう可能性から、すぐ冷蔵できないキャンプのカレーの場合日を置くことはまずいという。サンドイッチはたまごサンドが最も安全だといい、ハムレタスサンドやツナサンドはツナや野菜に水分が含まれていることから保存が難しいという。