ロシア軍は、ウクライナ東部ハルキウ州で攻勢を強める中、ブリンケン国務長官がウクライナを訪問した。ウクライナのユナイテッドニュースは、前線でウクライナ軍が反撃する様子を伝えている。14日は首都キーウにブリンケン氏が到着し、ゼレンスキー大統領との会談に臨んだ。ゼレンスキー大統領はバイデン大統領への支援の感謝を述べた上で、防空システムが必要と伝えた。ブリンケン氏は、再開した支援で戦況を変えられると強調した。アメリカのウォール・ストリート・ジャーナルは、ウクライナ軍がロシアのミサイル攻撃を迎撃する割合が大きく低下してきていることを報じている。一方、ロシアではプーチン大統領が国防相への起用を発表したベロウソフ氏が、議会の公聴会に出席した。経済の専門家で軍の経験のないベロウソフ氏としては、ロシア兵の待遇改善に努める考えを強調し、兵士の士気低下・不安を抑える狙いがあるものとみられている。また、関係を深める中国との新たな動きも出ている。中国外務省・ロシア大統領府は、プーチン大統領が明後日から中国を公式訪問し、習近平国家主席と首脳会談を行うことを明かした。プーチン大統領が通算で5期目の任期に入ってから初の外国訪問で、両国は結束を強化し、欧米側に対抗する姿勢を改めて示す狙いがあるとみられている。
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