ウォールストリートジャーナルに躍った「マスクアラゴ」との見出し。マーアラゴを訪れる人々の中ではマスクの目に留まることがトランプとの数分の会話と同じくらい重要になっている。今、最も勢いのある実業家・イーロンマスク氏は新たに設けられる組織政府効率化省を率いることになる。政府機関ではなくその外郭組織という位置づけ。主な役割は大規模な歳出削減と規制撤廃。マスク氏が掲げた2兆ドルの削減は前年度の米国政府の支出の30％に当たる額。2年前、ツイッター社を買収した際には大規模な人員整理を行った。人員削減と並行して行っていたのが事業のスリム化。データセンターを縮小し、業績の悪い部門を次々と閉鎖。企業ロゴのモニュメントや看板まで売りに出された。異なる政府機関に同じ業務をしている部門があり、人員や金に無駄が生じているというのはマスク氏が繰り返してきた主張。連邦職員およそ230万人への支出42兆円にツイッター社で見せたような大なたを振るう可能性は否定できない。トランプ氏は前政権で歳出削減に乗り出した結果失敗に終わっているため、今回は相当気合を入れて挑んでくるのは間違いない。
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