アメリカの議会上院は13日、ウクライナへの軍事支援を盛り込んだ緊急予算案を可決した。ただ、野党・共和党が多数を占める下院では可決の見通しはたっていない。背景には下院の共和党に影響力を持つトランプ前大統領がウクライナ支援に反対し、メキシコとの国境管理の強化を優先するべきと主張していることがある。こうした与野党の対立から、アメリカではウクライナ支援の予算が議会で承認されず、去年の年末に財源が枯渇して新たな支援ができなくなっている。上院での可決を受けバイデン大統領が演説し、下院に対し速やかに法案を可決するよう訴えている。