北朝鮮の部隊のロシアへの派遣を巡って韓国のユンソンニョル大統領は昨日、EUのフォンデアライエン委員長それにNATOのルッテ事務総長と相次いで電話で会談した。この中で、ユン大統領は「ウクライナの前線への投入は予想より早いかもしれない」と述べ状況次第では殺傷能力の高い兵器の供与などウクライナへの追加的な支援を検討する考えを示した。ハンドクス首相との定例会合でユン大統領は地政学的リスクへの対応を徹底するよう求めた。EU・フォンデアライエン委員長とは北朝鮮の派兵問題での情報を直接、電話で共有した。フォンデアライエン委員長は「北朝鮮の派兵はウクライナ戦争を一層悪化させる重大な状況であり、韓国と積極的に協力していく」と答えた。ユン大統領はNATO・ルッテ事務総長にも1週間ぶりに電話して、韓国政府代表団がウクライナを訪問して戦況についての情報を共有し今後の協力について話し合うと伝えた。そして、ロシアと北朝鮮の違法な交流を監視し、阻止するNATOの努力を倍加してほしいと要請した。ルッテ事務総長は「政府代表団の派兵に感謝し韓国と随時、情報を共有しながら対応策を協議していく」と話した。