6月厚生労働省の発表で実質賃金が前年同月比0.77%減少、25か月連続マイナスとなった。6月には加工食品や菓子など約600品目で値上げ、政府による電気・ガス料金への補助事業が5月使用分で一旦終了し光熱費も厳しくなった。庶民の味方、激安スーパーにも異変があった。東京都足立区のABS卸売センターでは生鮮食品から加工食品まで激安商品が並ぶ。“足立区の激安王”こと唐鎌秀貢会長は「アルコールジェル」が税込み19円などを紹介したが一部の商品は値上げとなっている。特に値上がりが著しいのがトマト缶で輸送費などの影響で1.8倍、またこれから大幅に値上がりするというのがオリーブオイルで1.5倍から倍ぐらいになるといい在庫があるうちは安く提供できるということ。取材した6月14日は年金支給日だが買うのを制限しているなどと話した。女性が手に取ったのは「さくら餅」、うなぎを諦め手に取ったのはマグロ183円の購入、激安スーパーを利用しささやかな贅沢を楽しんでいた。