アメリカトランプ政権は鉄鋼製品とアルミニウムに課している追加関税を25から2倍の50%に引き上げる措置を日本時間きのう午後1時すぎに発動した。国内の鉄鋼産業を守るための措置としているが各国からの反発が広がる可能性がある。アメリカは2024年313億ドル相当の鉄鋼と関連製品を輸入した。今回の措置はアメリカへの鉄鋼の輸出量でそれぞれ1位3位のカナダ・メキシコにとって大きい。駐カナダ・アメリカ大使との会談を終えたオンタリオ州のフォード州首相はこの措置に失望を示しながらもカナダとアメリカは前向きな合意に近づいていると述べた。6日にワシントンを訪れるメキシコ経済相は関税引き上げは不公平で持続不可能と指摘、鉄鋼に対する関税免除をアメリカ側に求める構え。新たな関税率はほぼ全ての貿易パートナーが対象だが、合意したイギリスは今回の引き上げ対象から外れている。ホワイトハウス報道官はアメリカ通商代表部が複数国に対し4日までに最善の貿易交渉案を提示を求めていることを明らかにした。