雪解けの頃、ホタルイカが産卵のために深海から富山湾の浅瀬にやってくる。3月、漁師たちは藁縄をつなぎ合わせて仕掛けを作った。縄は稲を脱穀した後に残る藁でつくられてきたが、機械化で稲藁が残らなくなってしまった。そのため、作るのにより労力がかかるが、化学繊維よりもよくとれるという。産卵を終えたホタルイカが沖に戻るところを捕獲する。漁がピークを過ぎる頃、海中の藁網に海藻が付着していた。生き物たちにとって拠り所となり、命を育む。
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