- 出演者
- 東野幸治 横澤夏子
クイズ猛毒生物はどっち?A先端にトゲのミノカサゴ、B前身にトゲのストライプドバーフィッシュ。Bのトゲは先が丸いのに対し、Aは鋭利。正解はAミノカサゴ。18本の毒針を持つ魚。刺されてしまうと激しい炎症を引き起こす。Bのストライプドバーフィッシュはハリセンボンの仲間。このトゲトゲには毒はない。
猛毒生物はどっち?Aヒオドシユビウミウシ、5色の美しい模様を持っており、その色合いからゴシキユビと呼ばれている。Bアオミノウミウシ、翼を広げ飛翔するような姿からブルードラゴンとも。噛まれるとアナフィラキシーショックを起こすのはB。クラゲの毒針「刺胞」を体内に取り込み防御手段にしている。
猛毒生物はどっち?Aはド派手、Bは美脚の蜘蛛。Aはピーコックスパイダー、別名クジャクグモ。毒はない。鮮やかな模様は毒の警告色ではなく求愛のため。正解はB。カバキコマチグモは日本在来種のクモの中で最も強い毒を持つ。世界の猛毒生物ランキングの5位に入っている。
身近な街中に潜む毒生物、猛毒草。スズランは花瓶の水を誤飲して死亡した例もある。今回子どもたちの遊び場、都内のありふれた公園を大調査。6種類の毒草を確認した。調査してくれるのは野草専門家の森昭彦さん。野草のエキスパートが毒草をレクチャー。白い花が特徴のハタケニラ。食べてしまうと嘔吐・下痢。野菜で売られているニラと似ている。見分け方はニラの香りがしなければ有毒のハタケニラ。ニラに間違いやすいスイセン、下痢・嘔吐を繰り返し、死に至ることもある。
公園の出入り口にはみ出した毒草・センニンソウ。ちぎって出てきた液汁にふれると体験危険。症状はかぶれや皮膚炎。素手で引っこ抜くと液汁が触れて激しい痛みや皮膚炎になる。液汁にふれてしまったらとにかく流水で洗い流して皮膚科へ。
一般的に無毒とされるオオムラサキツツジ。シャクナゲの種類とレンゲツツジが街中に咲いている。間違いなく全草猛毒。有毒のレンゲツツジと交配させた園芸種がツツジ系にはたくさんある。症状は嘔吐・けいれん・麻痺など。無毒かの判別は極めて困難。猛毒のツヅジ科から採取した蜂蜜が集団中毒の原因になった事例もある。マッドハニー中毒はツツジ科の毒・グラヤノトキシンによる蜂蜜中毒。はちみつを舐めたあと、喉がイガイガするとか痛くなってきたらその時点ですぐに破棄すること。
身近なアジサイも猛毒があるものもある。100種類以上もあり、毒の判別が難しい。過去には料理の添え物として流通、食べてしまって食中毒になってしまったことも。
「ヤハズエンドウ」は生のまま食べるとえんどう豆の味がして美味しいと有名な野草だが、葉の部分に青酸化合物が含まれているため生食は絶対避けるべきとのこと。加熱すると毒性が99%除去されるという。
「キョウチクトウ」は街路樹として公園や学校などにも植えられている植物だが、1度で10人の死者を出したこともある猛毒植物だという。特に開花期の葉っぱが一番危険で、触るだけで危険とのこと。キョウチクトウは葉脈が魚の骨のように並行になっているのが特徴だという。さらに剪定した枝は燃えるゴミの日に出す必要があり、燃やすと危険な毒ガスが発生するという。キョウチクトウは生命力の強さから緑化計画に重宝され、広島市では戦後復興の象徴として市の花に選ばれている。
海洋生物の毒を研究して30年、東京海洋大学の永井宏史教授によると、房総半島のあたりは危険生物が多いという。千葉県館山市で”殺人ダコ”を探すことに。殺人ダコは水深の浅い場所にいることが多く、大きさは10cm程度。興奮すると青い斑点が出るという。捜索しているうち、「ラッパウニ」を発見。短いトゲがたくさんあり、咬んでタンパク質の毒素を注入し激しい痛みや炎症を引き起こすという。房総半島より南に生息する。
房総半島で危険生物探し。「ベリルイソギンチャク」は全国の岩場などに生息し猛毒を持っているが、人には害がない。
房総半島で危険生物探し。「スベスベマンジュウガニ」はフグ毒テトロドトキシンを持っているカニ。毒によって呼吸困難になり、最悪の場合死に至るという。毒は体内にあるため、触るだけならOKとのこと。まんじゅう形・すべすべの表面・白いまだら模様が目印となる。
訪ねたのは、定置網漁師の坂井さん。定置網は、海で人が遊ぶエリアの近くに設置されていて、猛毒生物がよくかかるという。永井は、研究の一環で、網にかかった生物の確保を依頼し、実験などに活用している。いけすにいたのは、アイゴ。刺されると痛みや腫れなどを引き起こす。背びれと胸びれに毒針がある。暴れたときに、よく刺されるという。
さらにいけすを調査すると、見つけたのは、アカエイ。全国に生息し、刺されると、激しい痛みと出血を伴い、数日間大きく腫れ上がる。最悪の場合、死亡する恐れもある。永井によると、産卵期には東京湾の浅瀬に集まることもあるという。砂浜の中にいることが多く、踏んでしまうケースもある。東野くん人形を人の足に見立てて、アカエイの背中を踏むと、しっぽをそらせ、付け根にある毒針で人形を的確に捉えた。アカエイに刺されるのは、足首やふくらはぎなどが多いという。毒針には返しがついているため、抜けにくくなっている。足元を守るエイガードなどを装着するといいという。漁師の坂井さんは、アカエイに刺されたことがあるという。
「ゴンズイ」は房総半島より南に生息する大きさ15cmほどの魚。背びれと両側の胸びれの合計3カ所に毒を持ち、刺されると痛みと腫れの症状が出る。ゴンズイは群れる習性があり、岸辺の近くに集まってボールみたいな大きな塊になったものは「ゴンズイ玉」と呼ばれている。
「ハオコゼ」は、大きさ5cm程の魚。刺されると手に力が入らないほど腫れてしまう症状が出る。
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