- 出演者
- 東野幸治 横澤夏子
「オニダルマオコゼ」は最悪の場合、人を死なせる猛毒生物。主に沖縄や小笠原諸島に生息し、水深50cm程の浅瀬の岩場にもいる。背びれには約4cmの毒針が複数あり、その毒は少量でも人の体内へ入ると細胞を破壊していき激しい痛みと組織の壊死、さらには血圧低下や心停止を起こし死に至るという。ビーチサンダルでは毒針が貫通する為、マリンシューズなどで足を守ることが大切。
殺人ダコこと「ヒョウモンダコ」は、興奮すると表面に青いヒョウモンが出ることがその名の由来。猛毒は足の中にあるくちばしにある。相手に毒を注入して動かなくサせて捕食をしている。海外では触った子供が噛まれて死亡した例があり、日本の各自治体も強く警戒を呼びかけている。
問題「スイートピーとマリーゴールド、毒を持つのは?」の出題。正解はスイートピー。毒があるのは花が散った後に出来る実で、間違えて食べると神経麻痺を引き起こす可能性がある。
ブラジルでは年間約17万人がサソリの被害に遭っている。問題「サソリの意外な毒の使い方は?」の出題。正解は「生殖行動で相手に使う」。一説にはメスは交接を拒絶するため、オスはメスを大人しくさせるために刺している。
問題「ツノトカゲが持つ毒を使った必殺技は?」の出題。正解は「毒のビーム」。目から毒を含んだ血液を発射し、点滴である犬や狼などを撃退するためのものだという。
問題「ミイデラゴミムシが使う毒を使った必殺技は?」の出題。正解は「毒ガスの噴射」。約100℃を超える水蒸気を破裂させ、有毒成分のベンゾキノンを発射。天敵から身を守るために使っている。
問題「スローロリスが持つ毒を使った護身術は?」の出題。正解は「前身に毒を塗って防御」。スローロリスはひじの内側から毒を分泌し、唾液と混ぜ全身に塗り広げて天敵や寄生虫から身を守っていると考えられている。
- キーワード
- スローロリス
問題「毒を持った哺乳類は?」の出題。正解は「カモノハシ」。後ろ足の爪に毒があり、主にメスの取り合いで使用すると考えられている。そのため、毒を持つのはオスのみ。
高尾山で野草のエキスパート森昭彦が毒草を草薙航基にレクチャーする。
ハイキングの聖地・高尾山に潜む猛毒草「ムラサキケマン」。食べるとひどい腹痛や下痢が起き、皮膚が液汁に触れると炎症を起こす場合も。セリと間違える可能性も高く、香りを嗅いで判断することが山菜採りでは非常に重要(ムラサキケマンは不快な臭い・セリは爽やかな香り)。
高尾山に潜む猛毒草。白い花が咲いた猛毒草「シャガ」はニラにそっくりで間違えて口にしてしまうこともあり、根茎や葉を食べると激しい嘔吐や腹痛を引き起こす。
高尾山に潜む猛毒草「マムシグサ」。細胞に約0.1mmの小さい針「シュウ酸カルシウムの針状結晶」が無数に入っている。口にすると口腔の腫れ・炎症などが発生。
イラクサを紹介。本州・四国・九州に分布し、有毒部位は茎や葉の棘。柔らかい棘で効率よく肌に刺さり、肌に残りやすいという。
- キーワード
- イラクサ
ハシリドコロを紹介。森昭彦さんによると「どこにでもありそうな草なんですけど、世界屈指の猛毒草」とのこと。名前の由来は「食べると錯乱し走り回るから」。皮膚からも毒素が入るので触れるのもNG。幻覚、幻聴、脱力など強力な毒で、対処法は「すみやかに救急搬送」。ヨーロッパには西洋版といえるベラドンナという猛毒草があり、社交界で実の搾り汁を目にさすのが流行ったという。これは瞳孔が開き目が大きく見えるため貴婦人に人気だった。しかし結局失明者が続出したという。現在は瞳孔を開く薬などとして医療にも活用されている。
トリカブトを紹介。食べると心臓機能や神経細胞が麻痺し、呼吸困難や心停止を引き起こす。山菜のニリンソウと間違えて食べられ入院した事例があるという。致死量は根っこ1g、葉っぱだと3枚で死に至ることも。ニリンソウとトリカブトの見分け方は花。ニリンソウは白い花で、トリカブトは花の見た目も開花期も違う。