中国の国恥地図に関するトーク。ロシアは、帝政時代に支配した地域にこだわり、ウクライナに侵攻した。中国も、強大な中国を再構築し、失った土地を取り戻そうとしていて、ロシアとの共通点がうかがえる。村井は、国恥地図には、国の恥を示すことで、ナショナリズムを盛り上げる目的があり、国民を団結させるうえで効果的な方法だなどと話した。中露の共通点について、村井は、偉大な中国やロシアを目指すところに共通点はあるが、領土を取り戻すという点においては、ロシアと中国の持つ意味は異なり、中国が重視するのは、共産党の支配であり、それを傷つけるようなことはしないなどと話した。村井は、中国共産党は、国恥地図を信じないような知識人を対象にしておらず、政策のターゲットは、こうした地図を信じる大衆だなどと話した。対中外交について、村井は、中国を説得するには、軍事力と経済力で影響を与える必要があり、日本は、軍事力を改善できる余地があり、ハードパワー全体を上げていくことが重要だなどとし、軍拡競争になっても、合理的な政府である限りは、戦争に至る可能性は低いが、デッドロックになった場合など、戦争の可能性は常にあるなどと話した。