ロシア極東のウラジオストクできのう開幕した国際会議「東方経済フォーラム」は、極東シベリアの経済発展を目的に、2015年から行われている。ことしのフォーラムには、マレーシア・アンワル首相や、中国・韓正国家副主席などが出席する予定で、中国外務省の報道官は韓副主席の参加について“訪問を通じて、中国とロシアの協力を深め、地域の発展を共に進めていくことを期待している”と述べ、関係強化につなげたい考えを示している。ロシアとしては、ウクライナへの軍事侵攻で欧米諸国との対立が深まる中でも、各国との関係は良好だとアピールするねらいがあるとみられる。ロシア側は中国やインドなどから40を超える企業のトップらが出席するとしていて、制裁による締めつけが強まる中で制裁に参加していない国々などと経済面での連携を深めたい考え。東方経済フォーラムはあさってまで開かれ、プーチン大統領はあすの全体会合で演説する見通しとなっている。