米・アトランタで開幕したG20外相会合。茂木外務大臣は日本時間きょう午前2時すぎから約30分間ロシア・ラブロフ外相と会談。日ロの外相が対面で正式に会談するのは約5年ぶりでロシアによるウクライナ侵攻以降は初。外務省によると会談で茂木大臣はFSBが北海道新聞の男性記者をスパイ容疑で拘束したことをめぐり、記者の即時解放や人道的な配慮、公平・公正な取り扱いを強く要請した。プーチン大統領が北方領土の択捉島を訪問したことなどについて日本側の立場に基づき申し入れを行なった。ロシアが侵攻を続けるウクライナの公正かつ永続的な平和実現に向け前向きな対応を強く求めた。両外相は日ロ関係が厳しい状況にある中でも意思疎通していくことを確認した。ロシア外務省も会談を行なったと発表。ロシア側は本格的な2国間の対話を再開するためには日本が非友好的な方針を放棄する必要があると強調。ウクライナへの軍事侵攻に伴い日本がロシアに科している制裁解除などが必要だというこれまでの主張を繰り返したものとみられる。拘束中の北海道新聞記者についての言及はなかった。G20の最初の討議のテーマは地域情勢について茂木外相は軍事的緊張の緩和やホルムズ海峡、バベルマンデブ海峡の自由で安全な航行の回復の重要性を指摘した。ウクライナの平和実現に向け越冬のための機材の供与などを含め支援を継続していく方針を示した。北朝鮮の完全な非核化の原則を堅持する必要性を指摘、中国を念頭に東シナ海や南シナ海を含め世界のどこであっても力や威圧による一方的な現状変更の試みは決して認められないとした。茂木大臣はG20各国が分断や対立するのではなく連携・協調して国際社会の取り組みをリードしていくべきだと訴えた。
