フランスで議会下院にあたる国民議会選挙の開票が進んでいる。極右政党「国民連合」が史上初めて第一党に躍進する勢い。フランス・パリから中継で伝える。フランスの政治体制が、大きく変わる可能性がある。予測では、極右政党「国民連合」が歴史的な得票数で飛躍している。地元メディアの予測では、トップは極右政党・国民連合で33.5%。次いで左派連合が28.1%。マクロン大統領率いる与党連合は20.7%の3位に低迷している。全577議席のうち、国民連合は現在の88議席を230~280議席に大幅に伸ばす予測で、史上初めて第一党となる可能性が高くなっている。国民連合を事実上率いるルペン氏は「国民連合はトップになり、マクロン派をほぼ壊滅させた」と喜びの声を上げた。国民連合は、自国民を優先する姿勢や移民政策の厳格化などを訴えていて、過半数を得た場合には、ウクライナ支援や移民政策が大きく転換する可能性がある。今回、当選が決まらなかった議席については7日に決選投票が行われ、過半数を獲得できるかが最大の焦点。マクロン大統領は声明で、決選投票に向けて極右包囲網を敷く考えを示し、反極右の票を結集させようと呼びかけた。