- 出演者
- 横川浩士 川口由梨香
オープニング映像。
G7サミットに参加した韓国のイ・ジェミョン大統領はイギリスやブラジルなど各国首脳と相次いで会談し、対面でははじめての首脳外交をはじめている。アメリカ・トランプ大統領との会談は大統領が日程を切り上げて帰国したため実現しなかったが、きょう午前には石破総理との会談に臨んだ。対面でははじめてとなる日韓首脳会談は30分間行われた。首脳間のシャトル外交も活用しながら緊密に意思疎通していくことで一致した。
自身の誕生日に大規模な軍事パレードを行ったトランプ大統領。同じ日、全米各地では抗議デモが繰り広げられた。アメリカファーストに基づいてトランプ政権が次々と一方的に打ち出す政策は世界に混乱の種をまき散らしている。こうした中、イスラエルとイランが軍事衝突。ウクライナとロシアの停戦交渉も進まず、平和実現に向けたディールの成果は上がっていない。シンガポールで開かれたアジア安全保障会議での議論を手がかりにトランプ政権に翻弄される世界の安全保障に行方を探る。
トランプ政権が世界の安全保障を翻弄している。明らかな国際法違反が繰り返されているのに国連は機能せず、誰も止めることができない、アメリカは国際秩序を守る側から乱す側になってしまっている。同盟国に対しても厳しい要求を突き詰けている。シンガポールで開かれたアジア安全保障会議。参加したヘグセス国防長官は世界は信じられないくらい幸運だ、トランプ大統領の指導力のもと力による平和の実現に積極的に取り組むと発言した。ヘグセス長官の発言は、力による平和路線、中国への強い対抗意識、インド太平洋に積極的に関与すること、アジアの同盟国などに国防費の大幅増額を求めることなどを示した。同盟国はアメリカは本当に守ってくれるのか?という疑念が生じている。台湾についてトランプ大統領が習近平主席と合意を結ぶ可能性があるとの指摘もある。アメリカからライバル視されている中国の国防相が今回は参加しなかった。国の国防相欠席の意図は、トランプ政権内のアジア担当の体制が整っておらず、直接話しても得るものが少ないという判断。放っておいてもトランプ政権が自由主義陣営を弱体化させてくれると考え、批難を浴びる会議に出ても得にはならないと判断したとみられる。フランスのマクロン大統領は会議で、トランプ政権の一方的な政策が同盟を危機におとしいれている、欧州とアジアで国際秩序を守る連合体を作ることを呼びかけた。マクロン大統領の発言はトランプ現象は一過性のものではなく構造的問題と欧州諸国が認識していることの現れと考えられる。
中国の習近平国家主席は、中央アジア5カ国との首脳会議に出席するため、カザフスタンを訪れた。中国としては、中央アジア各国との協力関係を強調することで、同時期に開催されたG7サミットを牽制するとともに、貿易摩擦が続くアメリカに対抗する姿勢を示す狙いがあると見られる。
観光地などに旅行者が集中するオーバーツーリズムがヨーロッパ各地でも問題になる中、フランスのルーブル美術館では16日、従業員が人手不足などに抗議してストライキを行い、数時間閉鎖される事態になった。ルーブル美術館には去年、約870万人が訪れたが、従業員はそんなに多くの入場者を迎えられる施設ではないとして改善を求めている。オーバーツーリズムを巡っては15日、リスボンで数千人規模のデモが発生。ヴェネツィアでは地元住人が新しいホテルの建設に反対した。バルセロナでは抗議デモ参加者が観光客に水鉄砲を噴射した。
カナダで開かれたG7サミットに出席した石破首相は、日本時間のけさ6時ごろから招待国として参加した韓国のイ・ジェミョン大統領と約30分間、対面では初めての首脳会談を行った。
エンディングの挨拶。
「ひむバス!」の番組宣伝。
「伝説のコンサート」の番組宣伝。
「ブラタモリ」の番組宣伝。
「ひとりでしにたい」の番組宣伝。