南極の近く大西洋に浮かぶフォークランド諸島。今回の主役は、ペンギン界のスーパーアスリートといわれるジェンツーペンギン。全長は80cmほどでペンギンの中では大柄だが体型は他のペンギンと変わらない。ペンギン界最速ランナーで時速10キロほどで走ることができる。ジェンツーペンギンは毎日夕方になると大群で島に上陸。海から上がった後、約1.5kmの荒野を走り、繁殖地へ戻っていく。繁殖地にいるのは親鳥を待つ雛たち。ジェンツーペンギンが必死に荒野を走る理由には、おなかをすかせた雛に一刻も早く餌をあげるためだった。
ヒゲじいは「なぜ海の近くで子育てしないの?」と疑問を呈した。フォークランド諸島周辺は1年中風が強く船を難破させるほど海が荒れることが多く、海の近くだと卵や雛が大波にさらわれたり雛がびしょ濡れになるなどして命を落としてしまうことがあるため、海の近くでは子育てしないのだという。全長2mにもなるアシカの仲間・オタリアは、ペンギンの天敵。海の中だけでなく、陸上でも襲いかかってくる危険な相手である。ジェンツーペンギンにとって走ることは生きること。素早く動けないものは生き残れない。
繁殖地では、生後2か月を過ぎたヒナから逃げる親鳥の姿が見られるように。これは呼び出し給餌と呼ばれ、あえておなかが空いているヒナから逃げることでヒナの足腰を鍛えているのだという。この特訓はヒナが独り立ちするまで1か月ほど続く。
ヒゲじいは「なぜ海の近くで子育てしないの?」と疑問を呈した。フォークランド諸島周辺は1年中風が強く船を難破させるほど海が荒れることが多く、海の近くだと卵や雛が大波にさらわれたり雛がびしょ濡れになるなどして命を落としてしまうことがあるため、海の近くでは子育てしないのだという。全長2mにもなるアシカの仲間・オタリアは、ペンギンの天敵。海の中だけでなく、陸上でも襲いかかってくる危険な相手である。ジェンツーペンギンにとって走ることは生きること。素早く動けないものは生き残れない。
繁殖地では、生後2か月を過ぎたヒナから逃げる親鳥の姿が見られるように。これは呼び出し給餌と呼ばれ、あえておなかが空いているヒナから逃げることでヒナの足腰を鍛えているのだという。この特訓はヒナが独り立ちするまで1か月ほど続く。