オランダでは22日、議会下院の選挙が行われ、極右政党の自由党が150議席中改選前から20議席増やして37議席を獲得し、第一党となる見通しとなった。勝利を受け、自由党の党首・ウィルダース氏は「移民の抑制に力を注ぎたい」と述べた。オランダでは近年、アフリカや中東からの移民や難民が増え続けており、今回の選挙でもその受け入れが大きな争点となった。自由党はイスラム系移民の排斥などを掲げており、EUにも批判的な姿勢を示している。ウィルダース党首はその過激な言動から「オランダのトランプ」とも呼ばれていることから、イスラム教の団体などはウィルダース氏が率いる自由党の勝利に懸念を表明している。