ワシントン条約は絶滅の恐れのある野生動物の輸出入に制限を設ける国際的な条約で、今日の採決ではニホンウナギを含む全てのウナギで国際取引を規制するか否かを決める。世界最大のウナギ消費国の日本では約7割を輸入に頼っていて、主に中国からの輸入に頼っている。今回取引制限を提案したのはEUで、輸出禁止では無く許可制にするべきだと主張している。EUとしては食用のニホンウナギ・ヨーロッパウナギ・アメリカウナギが共に著しく資源量として減少していて、種を偽った違法取引も横行していることから全てのウナギを規制するべきだとしている。先程午後行われた委員会での採決では否決という結果となり、EUの提案に強く反発する日本のロビー活動が実った結果となった。ただ来月5日に行われる総会でEUが再び採決を提案する可能性もあるため楽観視できない状況が続いている。
