谷村新司がリーダーを務めた1971年結成の「アリス」。谷村新司が作詞・作曲した「走っておいで恋人よ」がデビュー曲。7枚目のシングル「今はもうだれも」がヒットし、アリスの名前が知れ渡った。谷村新司が特に力を入れたのがライブ。多い年には年間300ものステージに出演。「冬の稲妻」で大ブレイクを果たし、55万枚を超える売り上げを記録。「チャンピオン」は78万枚を売り上げたアリス最大のヒット曲、初のシングルランキング1位を獲得。1978年には日本人初となる3日間の武道館公演を成功させる。1981年、日本バント初の北京コンサートを開催。谷村新司はソロアーティストとしても活躍した。「いい日旅立ち」は国鉄のキャンペーンソングとして制作。山口百恵に提供し、国民的ヒット曲になった。「三都物語」は京都・大阪・神戸が舞台、CMソングに起用されてヒットした。谷村新司が紡ぐ深みのある歌詞の世界は“谷村文学”とも称された。谷村新司は生涯に渡って600を超える楽曲を残した。