昨年11月、公文さんたちはクリスマス会の準備を行う。当日は子どもたちが歌やダンスを披露する。また当日は家族だけでなく、地域住民や地元企業も招いた。この10年、子どもたちの居場所を作ったが、今後は社会で支える仕組みを作らなくてはならないという。またこの時、運営費は赤字となっていた。公文さんは見学や企業での公演を行っていた。12月10日、入念なリハーサルが行われる。直後のミーティング、公文さんはスタッフたちに円滑な進行も大切だが、子どもたちが楽しめることが大切ではないかと呼びかけた。格差や差別、途方もない不条理を越えて巻いた種がつながるように。クリスマス会当日、子どもたちは家族とともにやってきた。公文さんはいつものように子どもたちに声をかける。会場には海外からのゲスト・地域住民・地域の名士と呼ばれる人たちが訪れた。子どもたちの開会のあいさつでクリスマス会が始まる。クリスマス会のあと、皆が手を取り合った。公文さんは集まった人たち、そして何より子どもたちに感謝を述べた。