食卓となじみの深いオレンジジュースについて。原料となるオレンジ果汁のほとんどを海外から輸入しているが、オレンジの主な産地であるブラジルで、天候不順や病害による不作が続いたことなどで供給が減っている。さらに、円安の影響もあり輸入価格が上昇する中、飲料メーカーなどの間では、 オレンジジュースの販売を一部休止するなどの動きが広がっている。このうち森永乳業は、200ミリリットルのパック入りのオレンジジュースについて、原料がなくなり次第販売を休止するとしている。またヤクルト本社も、先月からパック入りのオレンジジュースの販売を休止している。一方、ハンバーガーチェーンを運営するモスフードサービスは、今月22日から飲料を値上げしたが、このうちオレンジジュースは単品で40円の値上げとなり、値上げ幅は最も大きくなった。
オレンジ果汁の供給不足について。飲料メーカーの中には、果汁の輸入先を変更するところも出ている。オレンジジュースを1日およそ2万本製造している茨城県古河市の飲料メーカーでは、これまで原料にブラジル産の果汁のみを使用していたが、供給が不足して十分な量を確保できなくなり、去年からジュースの減産を続けている。仕入れ価格も大幅に上昇する中、会社ではイスラエル産の果汁の輸入を徐々に増やしていて、来月下旬には原料の大部分がイスラエル産になるという。国産についても厳しいもよう。愛媛県宇和島市でかんきつ果汁を生産する食品加工会社では、県内の農家や青果会社からかんきつを仕入れて、年間およそ5000トンの果汁を生産していて、主に飲料メーカーに販売しているが、この2年ほど「仕入れ量を増やせないか」といった問い合わせが相次いでいるという。しかし、果汁の生産はあらかじめ計画を立てて行っているため、生産量を柔軟に調整するのは難しいほか、材料となるかんきつの果実も生産量が限られているため、需要の増加に対応できていないという。
オレンジ果汁の供給不足について。飲料メーカーの中には、果汁の輸入先を変更するところも出ている。オレンジジュースを1日およそ2万本製造している茨城県古河市の飲料メーカーでは、これまで原料にブラジル産の果汁のみを使用していたが、供給が不足して十分な量を確保できなくなり、去年からジュースの減産を続けている。仕入れ価格も大幅に上昇する中、会社ではイスラエル産の果汁の輸入を徐々に増やしていて、来月下旬には原料の大部分がイスラエル産になるという。国産についても厳しいもよう。愛媛県宇和島市でかんきつ果汁を生産する食品加工会社では、県内の農家や青果会社からかんきつを仕入れて、年間およそ5000トンの果汁を生産していて、主に飲料メーカーに販売しているが、この2年ほど「仕入れ量を増やせないか」といった問い合わせが相次いでいるという。しかし、果汁の生産はあらかじめ計画を立てて行っているため、生産量を柔軟に調整するのは難しいほか、材料となるかんきつの果実も生産量が限られているため、需要の増加に対応できていないという。