京都大学では宇宙における木材資源の実用性に関する基礎的研究を実施し、宇宙空間における木材資源の活用可能性を検討してきた。木材の最大の特徴は数億年の時間をかけて地球環境に適応した再生可能な資源であるということ。火星のような環境で樹木を成長させる技術開発を進めると共に、宇宙空間での木材利用の可能性を検証するため、世界で初めて木造の人工衛星の打ち上げを計画している。木材は軽くて強い特製があり、地球環境にやさしく大気圏に再突入しても成層圏エアロゾルの生成を抑制できる可能性がある。
放射線の木材への影響について実験すると、放射線の吸収線量が10キログレイまでは強度低下はわずかであることがわかった。国際宇宙ステーションで10ヶ月間木材の宇宙曝露試験を行った結果、表面はほとんど劣化せず、宇宙空間でも木材は十分な耐久性があると判明した。木造人工衛星「リグノサット」の構造にはホオノキを使用することになった。リグノサットは9月にアメリカで打ち上げられる予定。
放射線の木材への影響について実験すると、放射線の吸収線量が10キログレイまでは強度低下はわずかであることがわかった。国際宇宙ステーションで10ヶ月間木材の宇宙曝露試験を行った結果、表面はほとんど劣化せず、宇宙空間でも木材は十分な耐久性があると判明した。木造人工衛星「リグノサット」の構造にはホオノキを使用することになった。リグノサットは9月にアメリカで打ち上げられる予定。