和歌山・串本町にある日本初の民間ロケット発射場で予定されていた小型ロケット「カイロス2号機」の打ち上げは、きのうに続いてきょうも直前に中止が発表された。見学会場には、きょうも1000人以上が集まったが、2日連続の打ち上げ中止が決まると、集まった人たちからは、ため息が漏れた。日本初の民間ロケット発射場スペースポート紀伊で、午前11時に予定されていたカイロス2号機の打ち上げは、日本の民間ロケットとして初めて人工衛星を地球の軌道に投入する計画。ことし3月の初号機の打ち上げでは、直後に安全システムが起動し爆発していて、そこからわずか9か月という短期間での再挑戦となった。きのうは上空の強い風を理由に中止され、きょう改めて打ち上げを目指したが、午前10時半ごろに再び風を理由に中止が発表された。打ち上げを行う企業スペースワンはこの後会見を開き、中止の詳しい理由を説明する予定。