カスタマーハラスメントの実態を調べるため、労働組合UAゼンセンが先月まで、サービス業の組合員を対象にアンケート調査を行った。その結果、2年以内で被害に遭ったと回答した人が、46.8%に上った。およそ2人に1人が被害を受けたことになる。カスハラを繰り返していたという40代の男性はIT関連の事業を営み、年収は1000万円を超える。かつての上司や客に厳しく叱責されたことが自身の成長につながったとして、訪れた店では不備などを厳しく指摘することが、相手のためになると考えていたという。サービス業に携わる人のおよそ2人に1人が、2年以内に被害に遭ったというカスハラ。労働組合UAゼンセンのアンケート調査では、カスハラのきっかけとなった具体的な理由についても尋ねた。その結果、「客の不満のはけ口や嫌がらせ」が26.7%、「消費者の勘違い」が15.1%などと、原因が客側にあったという回答も目立った。こうしたカスハラをやめたいと考えている人もいる。怒りの感情をコントロールする方法を学ぶアンガーマネジメント講座。去年開設された講座には、延べ140人が参加している。