ネパールでは先月末記録的な大雨で洪水や土砂崩れが各地で相次ぎ、200人以上が死亡。この災害の救援活動に生かされたのが世界一と言われる日本の技術で建設が進められているトンネル。被災者からは「命を助けられた」と感謝の声が上がっている。日本が166億円余の円借款を供与し建設が進められている「ナグドゥンガ・トンネル」。国土の8割が山岳地帯のネパールは柔らかい岩石が積み重なり崩落しやすく、トンネルを掘ることがこれまで困難とされたが山岳地帯で車両を通す初めてのトンネルとなる。先月の豪雨災害ではトンネル周辺の道路でも相次ぎ土砂崩れが発生、現地警察は日本側に協力を要請。トンネルは工事中だったが緊急に活用されることになった。緊急車両も行き来することが可能になり4000人以上の救援につながったという。