博多湾の今津干潟ではカブトガニが見られる。2億年前からほとんど姿を変えずに生き続けているため生きた化石と呼ばれる。足は全部で10本、海底を歩いて移動する。カブトガニの産卵が見られるのは大潮の夜。満潮になったタイミングで現れる。2匹で海底の砂を掘り起こし、メスは砂に潜り込みむ。メスは砂に卵を産み付けオスは受精させる。砂地は温かく卵を温めるのにぴったり。粒と粒の間に空気を含み、卵の呼吸を妨げない。孵化したカブトガニの子どもは干潟の泥の中へ移動。泥はプランクトンが豊富で天敵が来た時は隠れ場所にもなる。砂と泥、海が隣り合っていることが欠かせない。
