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オープニング映像。
福岡で生き物を調査。福岡は古くから日本とアジアの貿易の玄関口として栄えてきた。壁が木々で覆われているビルは14階建て。アクロス山に現れる生き物を環境調査の専門家、九州大学生物研究部と調査する。オオルリは普通は山の渓流沿いで生活する。地面の中にはミミズやダンゴムシがいて、昆虫などを主食とする鳥たちの食べ物になっている。ビルが作られた当初は木は多くなく、最初は小さな苗木が植えられ年月とともに変化する様子を楽しめるようにしたという。地面に落ちた葉や枝をあえて残すことで土を豊かに、30年かけて立派に育った。鳥たちが種を運び、新たな植物も根付いた。建設当初植えられた植物は76種、今では150種も見られる。人工の水場もたくさんあり、近年猛暑に対する効果も注目されている。猛禽類は獲物を捕まえた後、羽を抜いて食べるため辺り一面に羽毛が散乱する。アクロス山は猛禽類の狩り場として利用されていると考えられている。
多々良川が博多湾に流れ込む河口付近には海水と淡水が交じる汽水域が広がる。クロツラヘラサギはしゃもじのように平たい嘴がユニーク。世界でわずか7000羽ほどしかいないとても希少な鳥。嘴が赤っぽいのはまだ幼い子ども。夏に朝鮮半島などで子育てをし冬は日本やアジア各地へ渡る。福岡へはそのうち150羽ほどがやってくる。平べったい嘴は獲物をしっかり挟むのに役立つ。
福岡は日本列島や朝鮮半島から南へ向かうルート上にあり多くの鳥が旅の途中で福岡に立ち寄る。鳥たちの休憩や食事場所になっていたのは博多湾の干潟。かつては湾全体に広がっていたが1980年代から町中に近い干潟は埋め立てられて行った。埋め立てに反対する住民運動が起き、一部の干潟は残されることになった。今も鳥たちが福岡にやってくるのは貴重な干潟が残されたためという。
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クロツラヘラサギは嘴を羽に埋めじっとしたまま動かない。寒くなると川では魚の活動が減り狩りをしにくくなる。昼間は中洲で過ごし3日に1度ほどのペースで遠征する生活で厳しい時期を乗り越えている。福岡は他の多くの越冬地より渡りの距離が短くてすみ狩り場があちこちにあり、どこかで食べ物を得ることができる。多々良川の中洲にはごみが流れ着き、毎月清掃活動も行われている。4月、クロツラヘラサギは1日中狩りをして食べ、渡りのために体力をつける。4月下旬頃北の繁殖地へと旅立っていく。
博多湾の今津干潟ではカブトガニが見られる。2億年前からほとんど姿を変えずに生き続けているため生きた化石と呼ばれる。足は全部で10本、海底を歩いて移動する。カブトガニの産卵が見られるのは大潮の夜。満潮になったタイミングで現れる。2匹で海底の砂を掘り起こし、メスは砂に潜り込みむ。メスは砂に卵を産み付けオスは受精させる。砂地は温かく卵を温めるのにぴったり。粒と粒の間に空気を含み、卵の呼吸を妨げない。孵化したカブトガニの子どもは干潟の泥の中へ移動。泥はプランクトンが豊富で天敵が来た時は隠れ場所にもなる。砂と泥、海が隣り合っていることが欠かせない。
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