米国・ハリス副大統領が2日、日本製鉄によるUSスチールの買収に反対を表明する予定だと複数の米国メディアが報じた。日本製鉄にとっては買収に向けさらなる逆風になる。関係者によるとハリス副大統領は米国・ペンシルベニア州ピッツバーグで2日に開かれる集会で、「USスチールは引き続き国内で所有、操業されるべき」と発言する予定。ピッツバーグにはUSスチールの本社があり、買収に反対しているUSW(全米鉄鋼労働組合)も本部を置いていて、ハリス副大統領は鉄鋼労働者への支援をアピールする狙い。日鉄によるUSスチール買収をめぐっては、トランプ前大統領もすでに反対の意向を表明している。