米国大統領選挙。ハリス副大統領とトランプ前大統領のテレビ討論会。直接対決は、経済政策の論戦から始まった。ハリス氏「中間層と労働者を引き上げるための計画を持っているのは私だけだ」、トランプ氏「ハリス氏には計画がない。バイデン氏の計画をコピーしただけだ」。討論は終始、非難の応酬に。ロシアによるウクライナ侵攻を巡ってはトランプ氏「戦争を終わらせたい。私はゼレンスキー大統領もプーチン大統領もよく知っている」、ハリス氏「あなたが競っているのはバイデン氏ではなく私だ。トランプ氏が24時間以内に戦争を終わらせると言ったのはただ諦めるからだ」。また、両候補の立ち居振る舞いは対照的だった。ハリス氏は、トランプ氏の発言中、リアクションを取っていたが、トランプ氏は、ハリス氏に視線を投げかけることは、ほとんどなかった。トランプ氏はテーマから話がそれることもあった。一方、ハリス氏は、質問に直接答えない場面もたびたびあった。そして、今回も事実とは異なる発言があった。米国の有力紙「ニューヨークタイムズ」は、トランプ氏が、バイデン政権は恐らく米国史上、最悪のインフレを招いたと発言したことについて「過去にもっと大きなインフレが起きている」と指摘。ハリス氏の「トランプ氏は大恐慌以降最悪の失業率を残した」との発言についても「大恐慌以来、最悪の失業率には遠く及ばない」としている。