アメリカ大統領選を前にトランプ氏の移民問題を巡る発言は過激さを増している。ハイチなどからの移民が増えている事からトランプ氏がさしているとみられるオハイオ州スプリングフィールド市では討論会後、市庁舎が爆破予告を受けて閉鎖されるなどの騒ぎが続いている。しかし民主党陣営は「移民差別が助長される恐れがある」として強く非難。米国の有名なホットドッグ店の看板にはトランプ氏への皮肉か「移民は(犬ではなく)私たちの(ホット)“ドッグ”を食べている」。こうした世論の反発を利用してハリス副大統領は支持拡大を狙う。きのうスペイン語系ラジオの広告に300万ドル約4億2000万円を投資し中南米系の有権者に向け選挙運動を強化と発表。ただローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇は両候補を厳しい言葉で批判。トランプ氏が掲げる、反移民政策とハリス氏が打ち出す人工妊娠中絶の権利擁護の政策がどちらも「生命に反する」と断じた。