来月の米国大統領選挙に向けてハリス副大統領とトランプ前大統領を支える副大統領候補によるテレビ討論会が行われ、外交や経済政策などを巡って激しい論戦を繰り広げた。討論会の最中には、会場の周辺で双方の支持者が大きな声で言い合いをする姿も一時見られた。副大統領候補の民主党・ウォルズミネソタ州知事と共和党・バンス上院議員によるテレビ討論会は、イランがこの日イスラエルに大規模なミサイル攻撃を行ったことを受け、まず司会者が中東政策について質問し外交をテーマに論戦が交わされた。経済政策を巡ってはバンス氏が国内のインフレや住居費の高騰などに“ハリス氏が副大統領として十分に対応してこなかった”と批判したのに対し、ウォルズ氏は“ハリス氏が雇用を増加させた”などと反論した。討論会ではバンス氏が司会者から制止されてもなお話し続け、強制的にマイクの音声を切られる場面もあったが、全体を通してはそれぞれの陣営が訴える政策を巡り突っ込んだ議論が交わされたという評価も出ている。世論調査でハリス氏とトランプ氏の支持率がきっ抗しているだけに、きょうの論戦を有権者がどのように受け止めたのか。投票日まで1か月余りとなる中、その影響が注目される。