ここからは経営コンサルタント・坂口さんに解説いただく。過去にナフサ供給不安があったか聞くと坂口さんは「オイルショックはあったが、ここまで影響が広がった例は少なくとも僕は覚えていない。数年前にスエズ運河が座礁した時も数日でバックアップできましたので。個人的に夏に自分の本を出す予定だったんですが、インク不足で秋に後ろ倒しになりました。そういうところにも影響が出ています」と話した。カルビーの「ポテトチップス」のパッケージが今月25日の週から順次白黒印刷に変更される。「かっぱえびせん」など14商品が白黒になる予定。日清製粉ウェルナではスパゲティを1束ずつ束ねる紙に印刷されていた文字をなくし無地となる。そば・うどんなども乾麺も無地に変更予定。伊藤ハムではパッケージの変更やインクの数を減らすなども選択肢の一つとして検討しているという。坂口さんは「おそらく苦渋の選択だったと思うが、色がカラーだと溶剤をたくさん使う。黒一色だと比較的安定調達できるという選択だったと思うが、マーケティングなどにさまざま影響があるかもしれない。プラスチック全般がナフサからできているので、レジ袋もそうだし衣料もそうだし、医療用のチューブなどもそうです」などとコメントした。「印刷インキ工業会」によると、色を絞ることでナフサ由来の有機溶剤を減らすことができるという。坂口さんは「コロナ禍のときに簡易的な包装が逆に消費者の好感度を挙げたというのもあった。中長期的に他社との動向も兼ね合いながら見ていく必要があると思う。(期間は)中東情勢次第だが、企業人と話していると少なくとも夏辺りまでは影響が及ぶ。最悪は中間選挙のある秋ごろまで続いてしまうかもしれないので、各社とも対策に追われている状況」などと話した。
