ポテトチップスのシェアNo.1であるカルビーがなぜパッケージを白黒にすることに踏み切ったのか、ここにはこれまでの経験と背景があった。この会議はイラン革命防衛隊がホルムズ海峡を事実上封鎖した後、カルビーでは3月末~モノクロ包装の検討を重ねていた。2011年東日本大震災の経験とノウハウがあり「ホワイトラベルプロジェクト」という赤白黒の3色刷りでコストを抑えたパッケージで売り上げの一部を寄付しており、その経験やノウハウが決断を後押ししていた。もう1つは新じゃがの収穫時期で新ジャがは6月に収穫時期を迎えて日持ちしないため、品物があるのにパッケージ不足で出荷できない事態となれば損失が大きくなるからである。ポテトチップスの国内のシェアを見ていくとカルビーは約70%でその他は30%であり、カルビー一強ともいえる状態である。カルビーの担当者の方にも今回の白黒パッケージについて聞くと「フィルムを使用している商品の中で供給影響の大きい“ポテトチップス” “かっぱえびせん”などに限定し、安定的に当社の商品を提供するために実施した対応策です」とのこと。渡辺広明氏によると「こうした回転率の高い商品は棚から一時的に消えてしまうと競合にスペースを奪われてしまうので白黒であっても商品を並べ続けることで見た目より商品を確実に届けることを優先したのではないか」などと答えていた。購買意欲をかき立てるためにも色は重要な働きをしており、食品業界において「ブランド認知」は文字情報より“色”が重要になり赤は新陳代謝が刺激され食欲UPなどとなっている。私たちは直感で物を選んでおり興味を引くものが棚の前で選ばれる商品であった。
