政府の効率化を目指す組織に就いている経営者にして政府効率化省のイーロン・マスク氏だが、政府のコストカットを巡り抗議デモも発生している。連邦政府職員に対し「人生の分かれ道」と題して政府機関の縮小を呼びかけるとともにトランプ政権への忠誠などを求めるが、賛成できなければ退職を促すとともに9月までの給与が保証されるものとなっている。3年前にツイッターを買収したときにもほぼ同様の題で激務か退職かのいずれかを要求し、これにより8割の人員を削減してきた。マスク氏は海外の人道支援などを行う「国際開発局」については害虫と名指して削減を行う方針で、トランプ大統領も悪い支出を大量に見つけてくれると評価している。レビット報道官によるとグアテマラでの性転換支援に200万ドル、エジプトでの観光支援に600万ドルなどが使われているという。しかし、マスク氏が選挙で選ばれていないにも関わらずやりたい放題に対応を行っているとデモの参加者は訴えている。マスク氏の不支持率は複数世論調査ですでに半数を上回っているとされるが、トランプ氏は特別職を与えていて、今後も影響力は強まるものと見られる。