飲食店がなくなったりしてしまう過疎地のようなところに、キッチンカーが出向いて行って美味しいメニューを出していて、ピザーラはキッチンカーを50台以上持っていて、宅配ピザが出来ないエリアに出向いているという。さらにオススメの地方で大活躍しているご当地キッチンカーをみていく。
山梨県甲州市には「月ノ歩キカタ」というキッチンカーがあり、細長いパンにローストポークやチーズ、ピクルスなどを挟んでサンドイッチプレスで焼き上げたキューバサンドを販売している。チーズをカリカリにして食感をひきたて、1口目に豚の脂身が来るように計算されている。出店場所は決めていないため、SNSを見てやってくるお客さんもいる。
宮城県大崎市では「マツキッチン」というキッチンカーが活躍している。大崎市の道の駅を中心に出店していて、個人の要望でも駆けつける。元JA職員で店主の松岡さんは50歳で脱サラして、地元・宮城の食材を手軽に食べられるようにとキッチンカーをスタート。使う食材も世界農業遺産の大崎耕土のものにこだわっている。
山形県山形市には「いも煮ジャパン」というキッチンカーがある。里芋農家がやっているキッチンカーで、家庭でいも煮を作る機会が減少しているため、畑の横で不定期に出店している。キッチンカーグルメ選手権2023で金賞を受賞した。具材に里芋、山形牛、こんにゃく、ネギのみを使用したいも煮を販売している。
岐阜県岐阜市を流れる長良川を拠点に活動している「カワセミキッチン」というキッチンカーがある。店主の櫻井さんは元ホテルニューオータニの料理人で、岐阜でレストランを開いていたが長良川の天然鮎に惚れ込み漁師に弟子入りした。朝、長良川に鮎を捕りに行った後、笠松のカフェの駐車場で出店している。1番の人気メニューは「長良川天然鮎のパスタ」で、わずか1時間で売り切れる。