一昨年の6月にかがくの里でホタルがとんでいた。そこでここにいるホタルを育てていきたいと、小川を整備。主にゲンジボタルは流れる川などに生息し、ヘイケボタルは流れの浅い水場に生息。流れがスムーズな場所はあるが流れの遅い水たまりはない。そこで環境の多様性を作るために整備。川に板で段差をつけて水の流れがとどまる場所を作った。今年4月には6月に産卵を前に再び小川を整備。川底に溜まっていた土をどかし葉を除去した。しかし環境を整備してもホタルは簡単に増えるものでもない。近年全国的に減少傾向にあるホタル。その原因は生息地の水場が減り水質が汚染したこと。さらに街頭などで夜が明るすぎることで光の点滅で出会うオスとメスができず減少している可能性も。かがくの里では山の保水力が低下し、小川の流れが途切れる問題も。人が木を整備すると地に日光が入り多様な植物や昆虫がやってきて土が耕され土はふかふかになる。放置された森は伸びすぎた木々や倒木した木のせいで地面に光が届かず新しい草木も生えず土がかたくなって保水力が低下。保水力は山全体に関わるために日本全体で考えるべき問題。今回、かがくの里ではヘイケボタルが発見された。さらにホタルの幼虫も発見できた。ホタルは幼虫や卵まで光るというがその理由は光ることで毒があることを示しているという。また整備したかがくの里の小川でヘイケボタルが産卵する姿の撮影にも成功した。