ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアでプーチン大統領が重視する国際経済会議が始まった。ロシアとしては欧米の経済制裁が強化される中、中国などから投資を呼び込み、制裁の影響を和らげたい思惑があると見られる。ロシアのサンクトペテルブルクで5日、国際経済フォーラムが始まった。会議にはかつてG7主要7か国の首脳も出席してきたが、ロシアがウクライナへの軍事侵攻を続ける中、欧米側からの参加はほとんどない。この経済会議のオフィシャルカーは長年ドイツ車だったが、去年から中国車に変わった。欧米の経済制裁が強化される中、ロシアとしては中国やインド、中東などから投資を呼び込みたい思惑があると見られる。中でもアピールしているのは中国との経済関係。ロシア大手の民間銀行は展示ブースに中国の投資関連団体の幹部を招き、中国に支店を開設する計画を明らかにした。専門家は欧米側の制裁が続く中、ロシアはかつてない規模で中国への経済的な依存を強めてきたという見方を示している。国際経済フォーラムは8日まで開かれ、7日にはプーチン大統領が演説する予定。