イスラム組織ハマスは30日、人質として拘束していたイスラエル軍の兵士らを新たに解放した。パレスチナ自治区ガザ地区で30日、ハマス側が人質として拘束していたイスラエル軍の女性兵士ら3人と、イスラエルへの攻撃の際に連れ去ったタイ人5人が解放された。解放を受けて、イスラエル側も刑務所などに収容しているパレスチナ人110人を釈放した。イスラエルとハマスの停戦をめぐっては、今月19日から6週間を第一段階として、ハマス側が人質33人を解放することで合意しているが、第二段階では全ての人質の解放と引き換えに恒久的な停戦を求めている。イスラエルを訪問中のアメリカのウィトコフ中東担当特使は、ネタニヤフ首相をはじめイスラエル政府高官と会談し、今後の交渉について協議しているが、イスラエル政府内には第一段階の終了後に戦闘の再開を求める強硬的な意見があり、交渉は難航することが懸念されている。