アラブ連盟は緊急首脳会議を開いてガザ地区の停戦と今後の復興対策について話し合う。中東情勢担当・出川展恒解説委員がイラストで解説。1月の停戦合意の第一段階の6週間の停戦が終わり第2段階の恒久的停戦に移行できるかが焦点。仲介役の米国は第一段階の停戦を来月7日まで延長しハマスが残る人質の半数を直ちに開放することなどを内容とする調停案を示した。イスラエル側は受け入れを表明する一方、ガザ地区への支援物資の停止をしてハマスに受け入れを迫っている。会議の焦点はエジプトやカタールがハマスを説得し停戦が崩壊する事態を防げるかどうか。次にガザの今後の復興計画。米国・トランプ大統領はガザ地区の長期所有、パレスチナ住民をエジプト、ヨルダンに移住させ、ガザを巨大なリゾート地に生まれ変わらせると述べた。これについてアラブ諸国はパレスチナ住民の基本的人権や国際法を無視したあり得ない内容だと強く非難している。アラブ諸国側の復興計画は住民の強制移動を伴わない安全に生活できる区域を設け詳しい復興計画の策定、その後誰がガザを統治するかハマスの扱いをどうするかなど政治的な問題を解決する方針が先月の首脳会議で示されている。