ファミレスやファストフード店で、値段が少し高めの“ちょっと奮発グルメ”が続々と登場している。ファミリーレストランのガストでは、東京の有名シェフが監修した期間限定のメニュー「至福のフレンチコース・白金台L’allium・進藤佳明シェフ監修」を食べることができる。値段はファミレスとしてはちょっと贅沢な1990円。天丼てんやでは、高級食材のずわい蟹や、国産ヒラメがのった「冬ご馳走天丼(みそ汁付)」を1480円で販売。モスバーガーでは、1個890円のプレミアムバーガー「一頭買い黒毛和牛バーガー〜山わさび醤油仕立て〜」を販売。去年期間限定で販売したところ、3か月でおよそ240万個売れた人気商品。ファストフードチェーン・ウェンディーズでは、黒トリュフをふんだんに使ったパスタ「本気黒トリュフの濃厚ホワイトクリーム」を1120円で販売。最も安いパスタと比べるとおよそ2倍の価格だが、売り上げは想定の1.5倍を記録するなど好調だという。チェーンストア研究家・谷頭和希さんは「低価格路線と高価格路線という二極化がかなり進行しているような状況。各社何に魅力を置くのかというところを決めて行かないといけない分岐点に入っていると思われる」と述べた。外食チェーンはコスト削減などで低価格を維持する店と、値段が少し高くても満足感や付加価値のあるメニューが楽しめる店の二極化に。その中で、お店のこだわりをどう出していくのか。その一つに“ちょっと奮発グルメ”があるよう。