フランスで議会下院にあたる国民議会総選挙の決選投票が行われ、出口調査によると、左派連合が最大勢力となり、躍進が予想されていた極右政党・国民連合は第3勢力にとどまる見通し。今回の選挙戦では577議席を各党が争っているがフランスの調査会社によると最新の獲得議席予想数は、左派連合・新人民戦線が180~215議席、マクロン大統領率いる与党連合が150~180議席、極右連合・国民連合が120~150議席としており、国民連合は失速した形となる。失速の背景には1回目の投票で、国民連合が圧勝したことを受け、多くの選挙区で与党連合と左派連合が候補者を一本化し、極右包囲網を展開。国民連合・バルデラ党首は、出口調査の結果に「マクロン大統領とアタル首相が“極左連合”とともに行った恥さらしな同盟と危険な選挙協定でフランス国民は再建のための政治を奪われた」などと述べ、悔しさをにじませている。ただ、マクロン大統領とともに政権運営を担ってきたアタル首相は辞意を表明するなど、政治の混乱は避けられそうにない。日本時間きょう午前中には大勢が判明する見通し。