- 出演者
- 大下容子 上宮菜々子 佐々木亮太 久保田直子 吉永みち子 斎藤康貴 林美桜 水越祐一 末延吉正
オープニングテーマが流れ、挨拶をした。
1945年8月9日、長崎に原爆が投下された。爆心地から同じ12km圏内にいながら国が定める地域の外にいた人たちは「被爆者」ではなく「被爆体験者」とされ、医療費の助成などに差が生じている。44人の被爆体験者は長崎市・長崎県に対して被爆者として認定するよう訴えていた。長崎地裁がきのう被爆者として認めたのは爆心地の東側に位置する旧古賀村・旧戸石村・旧矢上村にいた15人のみ。原告団長・岩永さんは「落胆です。なぜ東側の人だけ…」と悔しさをにじませた。判決を分けたのは『黒い雨が降ったかどうか』。放射性物質を含んだ灰による影響は認められなかった。
末延さんは「科学的な立証を原告側に求めている。広島高裁に比べると厳しすぎる。当時上告を断念した菅総理と同じように、岸田総理には控訴を断念して国が救済すべき」とコメントした。
オープニング映像が流れた。
ジャーナリストの末延吉正さんと作家・エッセイストの吉永みち子さんの紹介。
東京電力は福島第一原発2号機で燃料デブリの取り出し装置を格納容器に押し込む作業を午前6時半ごろに開始。午前7時20分に取り出し装置の先端が「隔離弁」を通過した。試験的取り出しは釣り竿型の装置を使い少量を約2週間かけて取り出す計画。当初は先月22日に着手予定だったが、装置を格納容器へ送り込むパイプの順番が誤っていることが発覚し、直前で延期されていた。
富士山では山梨県側の「吉田ルート」では今年から1日の登山者の上限を4000人に規制し、1人2000円の入山料を徴収。また、弾丸登山対策として5合目のゲートを午後4時から午前3時まで閉鎖している。山梨県側で対策が進む一方、静岡県側では入山料や入山時間の制限などは設けられていない。そのため静岡県の「富士宮ルート」から登る登山者が増加しているという。中には山小屋に泊まらず山頂を目指すいわゆる「弾丸登山」を行う人もいる。標高3460m、9合目の山小屋周辺には…。
きょう閉山を迎える富士山。今シーズンはすでに17万人以上が登っている。しかし山頂付近では9月とは思えないほど冷え込むこともあり、5日の最低気温はわずか1.5℃。さらに至近距離で落雷が発生することも。昼夜の寒暖差が激しく高山病や低体温症など体調を崩しやすい。さらに強風にあおられて滑落するなど今シーズンはすでに9人が死亡している。山梨県ではこうした危険を減らすために入山時間の規制などを今年から始めた。しかし規制のない静岡県の「富士宮ルート」では手元の温度計は4.7℃と真冬並みの寒さのなかアルミシートや寝袋にくるまり仮眠をする人たちがいたるところにいた。彼らは宿を取らず一気に山頂を目指す『弾丸登山者』たちだ。さらに初心者向けの山梨側「吉田ルート」から勾配が激しく難しい静岡側の「富士宮ルート」に人が流れていることで怪我人も相次いでいる。82歳の男性は転倒した歳、右膝に岩が刺さったという。男性は自力で歩けるということで救助隊が補助しながら9合目の山小屋に移動し宿泊。翌日無事に下山した。一方山梨側の吉田ルートでは入山規制によって安全面が確保されたという。今年から始めた入山規制が安全性の向上に役立ったと話す山梨県。一方の静岡県は今後どういう対策を講じていくのか。
山梨県側の「吉田ルート」では午後4時~午前3時まで入山ゲートを閉鎖している。さらに登山者は1日4000人に制限し1人2000円の入山料を徴収。一方静岡県側の3つのルートである須走、御殿場、富士宮ルートは登山者全員に対する事前登録システムを運用したが任意。入山料なども任意となっている。7月1日から9月8日までの死亡事故は山梨県が3人、静岡県が6人の合計9人。去年は4人だったので2倍以上となってしまっている。な亡くなる方が増加した背景には2つの要因が考えられる。1つ目は頻発するゲリラ雷雨。救助に向かうのに時間がかかり、助けられなかった可能性もある。2つ目は静岡県側の登山者が増えたこと。今年のお盆休みだけで見ると去年と比べ山梨県側は1割減っているのに対し、静岡県側は5割増えている。特に人が増加した「富士宮ルート」は全体的に傾斜が急で岩場も多く、けが人も相次いでいる。山梨県の長崎知事は5日、規制の効果について「危険な弾丸登山は相当程度いなくなった。」と評価をしている。一方で「規制の水準、規制の在り方はできるかぎり統一されるほうが望ましい。静岡県とも相談しながら考えていきたい」としている。静岡県 富士山世界遺産課に伺ったところ山梨県と同様にゲートを作り通行時間を規制し、入山料の徴収と登山者を登録する義務化を検討しているという。地元関係者と協議しながら来年度の導入を目指すとのこと、などと伝えた。
きょうこれまでに届いたニュースの中から3つをピックアップして紹介。1つ目はニュージーランドの先住民・マオリ族の新たな女王が誕生。選ばれたのは”意外な選択”とされる27歳の女性だった。2つ目はフランスでバルミエ新首相の就任をめぐり全土で大規模デモ。選出したマクロン大統領の弾劾を求める声も上がるなど、混乱が広がっている。
デモの発端は7月に行われた国民議会総選挙にあるよう。選挙では与党連合が大幅に議席を減らし敗北。左派連合が最大勢力となっていた。極右政党国民連合も議席を増やし第三勢力となったが、いずれも過半数は獲得できず大統領に任命権がある首相について、どの勢力から任命するかで難航。5日、フランス・マクロン大統領が首相に任命したのは第四勢力である中道右派共和党からバルニエ73歳だった。バルニエは農業漁業相や外相などの閣僚を歴任し、英国がEU(ヨーロッパ連合)を離脱した際のEU側首席交渉官を務めた。BBCによるとフランスでは「ムッシュブレグジット」として知られ、経験と人脈でこの難局を乗り切ることを期待されている。これに異を唱えたのが最大勢力の左派連合。最大会派・不服従のフランス・メランション党首は「選挙がフランス国民から盗まれた」と反発し各地で抗議デモを展開。バルニエの不信任案の提出をすでに計画。時事通信によると極右国民連合・バルデラ党首は、政党単位では第1党となっているため「バルニエは我々の監視下にある我々なしでは何もできない」と圧力をかけている。怒りの矛先は、フランス・マクロン大統領にも向いているそう。世論調査機関・エラベが6日に公表した調査結果では、有権者の74%がマクロン大統領が選挙結果を無視したと回答しているとロイター通信は報じている。2027年まで任期のあるマクロン大統領だが、7日に行われた抗議デモでは、参加者からマクロン大統領の弾劾を求める声も上がっていた。末延さんは「民意無視となるため、マクロン政権はますます弱体化する」などとコメント。吉永さんは、「おそらくこの方を選んだのはベテランで力があり不信任が通りにくい構成だからなどの見方があるが、難しい人選だったと思う」などとコメント。
5日、ニュージーランドの先住民マオリ族に新たな女王が誕生した。新女王の座に就いたのはナ・ワイ・ホノ・イ・テ・ポ・パキ氏27歳。ニュージーランドの北島で王位継承の儀式が盛大に行われた。マオリ族は13世紀~14世紀にかけて南太平洋の島々からカヌーでニュージーランドにやってきて定住したとされている。ラグビーのニュージーランド代表で有名になったハカダンスなど、様々な伝統的な文化がある。2002年当時、皇太子だった天皇陛下が雅子さまとニュージーランドを訪れた際にも、マオリ族の伝統的な儀式でお出迎え。マオリ族の人口は約85万人。王は儀式的な役割を担い法的権限はないというがニュージーランドの6人に1人がマオリ族ということもあり、大きな影響力を持っている。マオリ族の王を18年にわたって務めたキインギ・トゥヘイティア・ポタタウ・テ・フェロフェロ7世が先月30日、病気で亡くなったため、娘のナワイ氏に王位が継承された。地元の人たちはナワイ氏の新女王就任を新たな夜明けだと称賛。
ナ・ワイ・ホノ・イ・テ・ポ・パキ氏がマオリ族の新女王に選ばれた背景についてスタジオ解説。現地のメディア(1news)によるとこのナワイ女王にはテ・アリキ・タマロア・ワトゥモアナ氏とテ・アリキ・トゥルキ・コロタンギ氏という2人の兄がいる。一般的にマオリ族の王は長男から選ぶ傾向があり、今回このナワイ女王が選ばれたことは意外な選択とデイリーメールは報じている。ナワイ女王が後継者に選ばれた理由はマオリ族の文化が関係している。共同通信によるとマオリ族は人間はもちろん山や川、鳥といった現世にある全てが大地の母から生まれたとする考えを持っていて、人間にとって自然は親やきょうだいと同じような関係。こうした文化と自然を守るためマオリ族は、神聖視する山や川に法的人格を認める法律をニュージーランド政府に制定させている。山や川が法律上人として扱われ、環境汚染などが起きた場合は被害が人間に及ばなくても自然自体が害を被るのであれば汚染を起こした相手に訴訟を起こすことができる。ロイター通信によるとニュージーランドはマオリ族の権利や文化を尊重する政策を盛り込んだワイタンギ条約をマオリ族と締結。しかし去年10月の総選挙の結果政権交代をし、ニュージーランド航空のCEOなどを務めたラクソンが首相に就任すると状況が一変。新政権はワイタンギ条約の運用見直しやマオリ族への支援縮小を打ち出した。こうした中ワシントンポストによるとナワイ女王はマオリの文化研究に携わり、ワイタンギ条約締結地の保護活動にも力を入れていて、マオリ族の文化について信じられないほど豊富な知識を持っている。そこが評価されている。ナワイ女王の就任についてマオリ文化の専門家は「AI(人工知能)、地球温暖化、その他多くの社会変化がマオリ族の存在を脅かす時代に、人々を導く若いリーダーシップが切望された」とAFP通信の取材に答えている。選ばれた意外な選択の背景にはマオリ族の文化を深く理解しているということがあった。マオリ族と接したことがあるという吉永さんは、「森を大事にしていて、自然と共生している人たちで、意識は高い」などとコメントした。末延さんは「先住民が共存できているのはすごい」などとのべた。
日本製鉄によるアメリカのUSスチール買収について、経団連・十倉会長は、アメリカ政府に対し大統領選挙に判断が左右されることがないよう求めた。日本製鉄のUSスチール買収計画を巡っては、アメリカ・バイデン大統領が国家安全保障上の懸念を理由に、近く正式に買収を阻止する準備を進めているとアメリカメディアが報じている。十倉会長は「自由貿易を担保した形での安全保障に心を砕いてほしい」と要望。末延さんは「トランプ氏だけでなくバイデン氏、ハリス氏も反対。アメリカは自由貿易が大原則。こういう形で政治が介入するようでは、日本政府ももう少し動かなければならない」とコメントした。
11月のアメリカ大統領選挙に向けたハリス氏とトランプ氏のテレビ討論会が日本時間の明日開かれる。両者が言葉を交わすのは初めてで初の直接対決となる。テレビ討論会は激戦州の1つペンシルベニア州のフィラデルフィアで10日に行われる。初めての直接対決を前に勝敗の鍵を握る無党派の有権者からは政策の議論をする機会にしてほしいという声が聞かれた。ハリス副大統領は先ほど現地入りした。初めて言葉を交わすことになるトランプ前大統領を相手に、原稿がない90分間を乗り切れるかどうかが焦点。対するトランプ前大統領はSNSで「物価高はハリス氏の責任だ」と追及する構えを見せている。
早稲田大学で行われたマークシート形式の期末試験で採点方式を巡り波紋が広がっている。早稲田大学(政治経済学部)教授は「不自然な回答の仕方をしていると教員が判断した答案は、答案全体を無効にする」と通知。マークシート形式の期末試験を勘で解答した場合、不正行為と見なし0点にするというものだった。この採点方法に疑問を持った複数の学生が大学側に相談。今回の事態に早稲田大学は「不自然な回答なのか、客観的に判断することができないため、教授の対応については問題があったと認識している。教授には厳重に注意を行い、客観的な基準に基づく成績の再評価を指示した」としている。
- キーワード
- 早稲田大学
天皇皇后両陛下と愛子さまはきのう午後、東京ステーションギャラリーを訪れ、ベルギーのアーティストで人権などの社会問題を風刺したジャン=ミッシェル・フォロンの作品をご覧になった。帽子をかぶったブロンズ像の「リトル・ハット・マン」についての説明に愛子さまは強い関心を示されていた。展覧会は今月23日まで開催。
東京電力は福島第一原発2号機で午前6時半ごろから燃料デブリの取り出し装置を格納容器へ押し込む作業を始めた。午前7時20分に取り出し装置の先端が格納容器の中と外を隔てている隔離弁を通過した。試験的取り出しは釣りざお型の装置を使って少量の燃料デブリを2週間ほどかけて取り出す計画。当初は先月22日に着手する予定だったが、装置を格納容器へ送り込むパイプの順番が誤っていることがわかり直前になって延期されていた。