5日、ニュージーランドの先住民マオリ族に新たな女王が誕生した。新女王の座に就いたのはナ・ワイ・ホノ・イ・テ・ポ・パキ氏27歳。ニュージーランドの北島で王位継承の儀式が盛大に行われた。マオリ族は13世紀~14世紀にかけて南太平洋の島々からカヌーでニュージーランドにやってきて定住したとされている。ラグビーのニュージーランド代表で有名になったハカダンスなど、様々な伝統的な文化がある。2002年当時、皇太子だった天皇陛下が雅子さまとニュージーランドを訪れた際にも、マオリ族の伝統的な儀式でお出迎え。マオリ族の人口は約85万人。王は儀式的な役割を担い法的権限はないというがニュージーランドの6人に1人がマオリ族ということもあり、大きな影響力を持っている。マオリ族の王を18年にわたって務めたキインギ・トゥヘイティア・ポタタウ・テ・フェロフェロ7世が先月30日、病気で亡くなったため、娘のナワイ氏に王位が継承された。地元の人たちはナワイ氏の新女王就任を新たな夜明けだと称賛。