7月、俳優・柳楽優弥は韓国・富川にいた。主演映画「夏目アラタの結婚」が富川国際ファンタスティック映画祭に出品された。この作品で柳楽優弥は死刑囚にプロポーズする難役に挑戦している。世界が柳楽優弥を知ることになった作品が映画「誰も知らない」。当時12歳だった柳楽優弥はオーディションに応募し、是枝裕和監督が主演に抜擢した。すると、映画デビュー作にも関わらず、史上最年少の14歳でカンヌ国際映画祭の最優秀男優賞を受賞。それ以来、数々の映画やドラマに出演。しかし、その経歴について、柳楽優弥はカンヌ国際映画祭のことは20年経っても話すトピックになる。でも僕からすると「何か進化したの?」という感じに聞こえると話した。それを塗りかえたいという。去年の釜山国際映画祭ではドラマ「ガンニバル」での演技が評価され、アジアエクセレンスアワードを受賞した。今年の堤幸彦監督との最新作「夏目アラタの結婚」では16歳で出演した映画「包帯クラブ」以来、18年ぶりにタッグを組んだ。また、映画祭の合間に韓国の若者たちが映画づくりを学ぶ場所を足を運んだ。今、柳楽優弥が見据える世界とは...。