森林を伐採して行われる金の違法採掘は環境に大きな負荷をかけている。金を採取する過程では大量の濁った水がそのまま川に排出される。ガーナ水資源委員会の報告ではガーナの淡水資源の60%が汚染され、2030年には水を輸入する国になる可能性が指摘されている。さらに深刻な環境破壊も。土に含まれた金を抽出するのに水銀を使用しているという。取材中に地元住民と採掘者が揉める場面もあった。川の水を飲んでいる住民が補償を求めてきたという。採掘者は「悪いと思うがやるしかない」などと述べた。川の上流に違法採掘場があるンサワム村の住民の男性は「違法採掘ですべてが汚染されてしまった」などと述べた。8年ほど前から川が濁り始め、魚が死ぬなどの影響が出始めている。農家は「川が汚染されてから私の人生はうまくいかない」などと話した。川の水が使えなくなったことで村の外で水を購入しているという。
